カラテ・キル


(原題:KARATE KILL)
2016年/日本
上映時間:89分
監督:光武蔵人
キャスト:ハヤテ/亜紗美/紗倉まな/カーク・ガイガー/鎌田規昭/他

 




 

妹をカルト集団に誘拐された男が、空手を駆使して戦う肉弾アクション映画。

何故かアマゾンプライムでオススメされており、あまりにもキャッチーなポスターのインパクトに耐えられず視聴。

本格派な武術とセクシー女優を組み合わせた、なかなかの秀作だと思います。

とはいえ、B級ならではの低予算な作り+エログロな内容になりますので、その手の映画が苦手な方にはつまらないと思いますが。

 

 

さっくりあらすじ

寡黙な男・ケンジは複数のバイトを掛け持ちし、女優を夢見てロサンゼルスに留学した妹・マユミの生活費を支えていた。

しかしマユミが音信不通になり、不安に駆られたケンジは消息を確かめるために渡米する。

現地でマユミの行方を捜してみると、本物の強盗や強姦、殺人をネット配信している組織「キャピタル・メサイア」にマユミが捕らえられたと知るのだが、、、

 

 

 

 

アクション性はかなりのもの
琉球空手の神髄を堪能できます

 

 

 

 

 

空手(唐手)は強い!

まず主人公・ケンジを演じるハヤテという俳優ですが、彼が実に素晴らしいっす。

恥ずかしながら今まで知りませんでしたが、彼の繰り出すアクション・スタントの数々は紛れもなく”本物”であり、どう見ても一朝一夕で身につく技ではないんですね。

で、ちょっと調べてみると古武術空手の免許皆伝だそうで、ガチな武術を習得しているわけで。

 

昨今の軍隊格闘技(マーシャルアーツ)で魅せるアクションも大好物ですが、この空手ならではの動きもマニアには堪らんのですよ。

ちなみにハヤテ氏は国内屈指のパルクールの使い手でもあるんだそうで、劇中でもその卓越した運動能力が存分に発揮されています。

総合的に観て、彼の持ち得る技術や身体能力を活かす上で、これ以上ないほどに完成された映画だとも言えます。

これからの更なる活躍に期待したいところですな。

 

 

物語としては、働き者の兄がバイトを辞め、妹探しに奔走するという流れ。

奔走と言うと聞こえは良いですが、明らかに胡散臭い連中を相手に暴力的捜査を始めるわけで。

大した脚本ではない見所は純度の高いアクションに絞ってあるので、素直に暴力描写を楽しむのが良いでしょう。

 

とにもかくにも、手(てぃー)→唐手→空手という古武術の演出が実に興味深く、近代空手とは全く異なる”人体破壊”が新鮮なんですよ。

こういう言い方をすると何ですが、確実に相手を無力化するための容赦の無い攻撃は極めて面白いものでもあり、昨今のアクション映画と一線を画す最大の魅力とも言えます。

正確無比な急所(目潰し、金的、関節)への攻撃や、それに伴う独特の構え、不利と見るや一目散に逃げる逃走術などなど。

「バキ」が好きな人ならば誰もが好物であろう”実戦”のアクション演出はなかなかお目にかかれるものではありません。

 

 

あとはヒロインとして妹を演じる紗倉まなさんですが、コレがまぁ可愛いのなんの。

さすがに30代になってからはアダルトなDVDも観なくなりましたが、かつて夢中で見ていたあの頃とはセクシー女優の質もかなり変わりましたね。

本当に可愛らしくセクシーで、その辺のアイドルよりかよっぽど可愛いんじゃないですかね。

最近はセクシー女優のアイドルユニットなんぞもあったりするんだそうで、偏見や垣根が無くなり、アメリカのポルノスターのような地位を手にするのもそう遠くはないのかもしれません。

 

 




 

 

まとめ

良く言えば慈味深い、悪く言えば地味になりがちな実戦風アクションとして、低予算なりに良く出来た映画だと思います。

ハヤテ氏の頑張りに依存しているだけに、彼のアクションや雰囲気次第で評価は変わると思われますが、かつての千葉真一にも匹敵し得る”本物”があるのではないでしょうか。

ここまで硬派な映画が作れるとは、邦画もまだまだ捨てたもんじゃないですな。

 

ただし、かなり尖った映画であることは間違いないので、刺さらない人には超絶退屈な映画だとも思います。

良ければ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 



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