(原題:MAVERICK)
1994年/アメリカ
上映時間:127分
監督:リチャード・ドナー
キャスト:メル・ギブソン/ジョディ・フォスター/ジェームズ・ガーナー/グラハム・グリーン/アルフレッド・モリーナ/ジェームズ・コバーン/ジェフリー・ルイス/他
ぶっちゃけそんなにメジャーな作品ではないですが、個人的に好きな西部劇風アクション・コメディ。
「3人のゴースト」をはじめ、名作「グーニース」やアクション大作「リーサル・ウェポン」シリーズの監督を務め、またプロデューサーとしても「X-MEN」を手がけるなど、あちこちで存在感を発揮するリチャード・ドナーが監督を務めます。
ちなみに、もともとは1957年頃のテレビドラマだったそうな。
当時の主人公・マーヴェリックを演じたジェームズ・ガーナーが、本作では父親役を演じています。
いきなりですが、西部劇ってカッコいいですよね。
酒場の観音開きのドアとか。
荒野を馬で走るとか。
悪人の大男と素手でぶん殴りあったりとか。
華麗なピストル捌きとか。
男臭く、泥臭い、そんな演出の数々に、女性には理解しがたい男のロマンが秘められています。
さっくりあらすじ
19世紀、開拓期の西部。
どこかの砂漠の真ん中で、首に縄をくくられ身動きできない男がいた。
男の名はブレット・マーヴェリック。
彼は数日後に開催されるポーカーの大会に出場するため、参加費用25000ドルの資金集めに躍起になっていた。
酒場での賭けポーカーで何とかまとまった資金を得たが、たまたま同席していた美女・アナベルに盗まれてしまう。
怒ったマーヴェリックはアナベルを捕まえに行くが、連邦保安官を名乗る初老の男・クーパーも加わることに。
そしてポーカー大会の出場を目指し、3人の奇妙な旅が始まるのだが、、、
マーヴェリック
ちょいと抜けてる勝負師
何の因果か、3人の旅が始まる。
冷静に熱いポーカーゲーム
往年のメル・ギブソン
最近はメンタルが振り切って色々とスキャンダルの多いメル・ギブソン。
しかし彼が主演を務めた「マッドマックス」といい「リーサル・ウェポン」といい、どれも高い評価を受け、当時はかなりのドル箱スターでした。
三枚目というポジションがピッタリで頭も切れるし腕っぷしも強い、凄腕だけどちょっと抜けてるキャラクターを演じさせたらかなりのものです。
普段いい加減でおちゃらけながらも、時折見せるキリっとした表情がコミカルながらもカッコいいんですよね。
近年では「キックオーバー」や「エクスペンダブルズ3」など再び俳優業に戻っていますが、ある程度の歳を重ねて味のあるおっさんになってる気がします。
双極性障害については何とも言えませんが、これからも活躍に期待したいところです。
今も十分綺麗ですが、若かりし頃のジョディ・フォスターも素敵です。
気品すら感じる端正な顔立ちからか、上から目線の生意気な女性が本当に似合いますよね(褒め言葉)
本作での、どこまでいっても本音を見せないような、小悪魔的でミステリアスな魅力が可愛いです。
ドラマ版でマーヴェリックを演じ、本作では謎の保安官クーパーを演じるジェームズ・ガーナーも渋くてカッコいいですよね。
頼りなく、いい加減なスケベ親父ではありますが、この人やるときゃやるんです。
強盗団と撃ち合いになった際は木陰でコソコソしてたと思いきや、一瞬で終わる早撃ち(クイックドロー)がマジで渋いです。
必見。
まとめ
西部劇ならではのダイナミックな殴り合いにガンアクション、そしてカードゲームの緊張感。
その合間にちょくちょくコメディを挟む構成が上手く、間延びせずにテンポの良い展開が飽きさせず、物語に引き込む魅力に溢れています。
なかなかに面白いエンターテイメント作品です。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。