(原題:Pitch Perfect)
2012年/アメリカ
上映時間:112分
監督:ジェイソン・ムーア
キャスト:アナ・ケンドリック/アンナ・キャンプ/ブリタニー・スノウ/レベル・ウィルソン/アレクシス・ナップ/エスター・ディーン/アダム・ディヴァイン/エリザベス・バンクス/他
パツキンのチャンネーのゲロから始まる、努力と友情の物語(本当)
個性溢れるキャスティング、そして彼女らが歌うアカペラと共に観ているこちらのテンションも上がります。
音楽、ひいては歌うことの楽しさを知るにはうってつけの映画と言えるでしょう。
でも下ネタが多いから子供に見せるのはオススメしませんが。。
最近はこの手の王道な青春映画にも下ネタを挟むのがトレンドなのか、本作も例に漏れず下品な仕上がりです。
劇中にも少しだけ登場しますが、プロデューサーを務めたのはエリザベス・バンクス。
2002年の「スパイダーマン」でブレイクした以降は、毎年のように話題作に出演している彼女。
さらに合間を縫ってドラマにもレギュラー出演するなど、多忙を極めた日々を送っているようです。
本作ではプロデューサー、2015年公開の「ピッチパーフェクト2」では監督も努め評判は上々。
さらに2017年公開予定の「ピッチパーフェクト3」でも監督を務めてほしいとの声が上がっているんだそうな。
まったくもって素晴らしい才女ですな。
黙っていれば普通の美人さんですが、女性の世界のしがらみと、女性ならではの下品でコミカルな演出は恐らく彼女のアイデアが反映されたもの。
これからが楽しみなプロデューサーの1人です。
さっくりあらすじ
音楽プロデューサーを目指すベッカは、自分の意思に反して父親が教授を努めるバーデン大学に入学する。
大学での賑やかなサークル活動に、全く興味が持てないベッカの唯一の楽しみは学内ラジオのアルバイトだけであり、そこで出会った同級生ジェシーにも少しずつ惹かれていた。
そんなある日、寮のシャワールームで歌を口ずさむベッカに、女性アカペラグループ「バーデン・ベラーズ」のクロエからスカウトの声がかかる。
初めは難色を示していたベッカも、やや強引なクロエに流されバーデンベラーズに加入することになる。
いまいちやる気の出ないベッカだったが、個性豊かなメンバーに囲まれ、いつしか本気で全国大会の出場を目指すようになるのだが、、、
映画はこんなシーンから始まります
類まれなる声の持ち主であるベッカ
基本的に胸元がはだけ気味、エロい
ファット・エイミー
太ってるけど普通にかわいい
渡辺直美的なポジション
「音」を「楽」しむ
アカペラで歌う登場人物はどれも個性的で魅力に溢れ、歌声も素晴らしい。
ステージ上で歌うのはもちろんですが、リフ-オフと呼ばれる即興ソングバトルがすごく熱くて面白いですね。
歌唱力もさることながら、みんなで歌う”楽しさ”を体中で表現する姿は本当に素晴らしいです。
「音」はみんなで「楽」しむものですよね。
思わず音痴な筆者も歌いたくなるような、そんな明るい魅力に溢れています。
多人数で刻むアカペラのリズムは聞き心地よく、ベッカことアナ・ケンドリクスの澄んだ声は広く響き渡ります。
さすがはブロードウェイ出身の女優さんだけあって声量は十分、聞き応え十分です。
良い意味でミュージカルを感じさせない自然な演技も好印象でした。
あとは「ナイト・ミュージアム3」が記憶に新しいレベル・ウィルソンが素敵でした。
渡辺直美さんしかり、歌って踊れるポッチャリ娘はどこの国でも貴重な存在です。
彼女はオーストラリアでは非常に有名なコメディエンヌですが、本作でも圧倒的な存在感を遺憾なく発揮しています。
まとめ
2012年公開の映画ですが当時の最新曲と懐かしの名曲をアレンジし、音楽好きも映画好きもそれなりに満足できる内容ではないでしょうか。
「音楽をテーマにした映画」というよりは「映画をテーマにした音楽祭」の方が近いかもしれません。
余談ですがベッカの寮のルームメイトが欧米人であるベッカとは喋らず、アジア系の友達とだけつるんでいる姿がツボでした。
あっちに住んでた時こーゆー人いっぱいいたなぁ、と。
異文化交流って楽しいですよ。
これから留学を考えてる人はアジア系以外の人とたくさん絡むといいと思います。
難しいことは何もありません、明るく楽しい素敵なエンターテイメントです。
音を楽しむとはこういうこと、映画を観ながら一緒に口ずさみましょう。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。