シークレットウィンドウ

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シークレットウィンドウ
(原題:Secret Window)

2004年/アメリカ
上映時間96分
監督/脚本:デイヴィッド・コープ
キャスト:ジョニー・デップ/ジョン・タトゥーロ/マリア・ベロ/ティモシー・八ットン/チャールズ・S・ダットン/ジョーン・ヘンニー/レン・キャリオー

 




 

 

当時「パイレーツ・オブ・カリビアン」にて爆発的な名声を得て、「最もセクシーな男性」に選出され、まさにスターダムの頂点にいたジョニー・デップ主演のサスペンス・スリラー。

ゴールデングローブ賞やエミー賞にも輝いたジョン・タトゥーロや、オフ・ブロードウェイ出身でこちらもゴールデングローブ賞にノミネートされたマリア・ベロと、脇を固める俳優陣も個性派揃い。

ホラー作家ではありますが「スタンド・バイ・ミー」や「グリーンマイル」等の、涙腺崩壊映画で有名なスティーヴン・キングの中編小説を映画化した作品です。

 

 

さっくりあらすじ

売れっ子ミステリー作家のモート・レイニーは妻を寝取られ、その後の離婚問題が原因で深刻なスランプに陥っていた。

そんなある日、自称作家を名乗るジョン・シューターという男が現れ、モートがジョンの作品を盗作したと批難し始める。

身に覚えの無いモート、盗作を世間に白状しろと迫るジョン。

最初は無視していたモートだが、ジョンの執拗な嫌がらせや、常軌を逸した行動に身の危険を感じ始めるのだが、、、

 

 

 

 

secret-window-5ミステリー作家のモート・レイニー
ジョニデ様がかっこいい

 

ジョン・シューターと名乗る男
盗作だと因縁をつけてくる

 

 

 

演出は秀逸、脚本は凡作

原作とは細かい設定や結末が異なるそうで、公開当時はかなり賛否両論を巻き起こしたそうな。

 

作品としては映像の作りが面白いというか、ユニークなアイデアのカットがチラホラ入ります。

カメラワークがモートの家の鏡に入り込む描写がたまに入るのですが、彼の妄想と現実のスイッチが入れ替わるタイミングなんですね。

普通に観てるとあまり意識しないような些細な映像がゆえに、逆に面白い表現でした。

 

現実と非現実の曖昧な隙間で、徐々に膨れていくストレスでゆっくりと精神に異常をきたしていく様をジョニデがうまく演じています。

ただ、ややキモくて不精な作家の役なのにやはりそこはジョニー・デップ。

カッコよすぎる(〃ノωノ)

 

男前ながらも不精でだらしがない作家として、また嫁を目の前に感情を抑えられず、何をしでかすか分からない緊張感を含む男性として、これはかなりの演技力です。

至って普通に見えるヤツほど恐ろしい、まさにそんな感じですな。

 

 

謎の男ジョン・シューターを演じるジョン・タトゥーロ(ややこしいね)もジョニデに負けじと、かなりの存在感を見せ付けてくれます。

物静かではあるものの、有無を言わせない妙な迫力と不気味さがあり、身近に感じ得そうな怖さを怪演していて本当に怖いです。

 

 

個人的にはわりかし面白かったんですが、あまり評価はされなかったこの映画。

理由も見当はつきますが、先が読みやすいんですね(汗)

既視感が強いと言いますか、多重人格系のやつだなぁーてすぐ気づくと思います。

で、そんだけ分かりやすいもんだから「これはミスリードに誘導されてるだけで、とんでもない結末が待ってるぞぉ!!」と息巻いてると普通に、ふっつーに読み通り終わります。

 




 

 

まとめ

展開のあっけなさ、ひねりの無さが評価の上がらなかった原因であろうと思われます。

それを差し引いてもミステリー感やサスペンス感は十分に感じられると思いますし、それなりにハラハラドキドキもします。

 

映像のトリックも含め、秀作として抑えておくべき作品です。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。



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