スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム


(原題:Spider-Man:Far From Home)
2019年/アメリカ
上映時間:129分
監督:ジョン・ワッツ
キャスト:トム・ホランド/ジェイク・ジレンホール/サミュエル・L・ジャクソン/ゼンデイヤ/コビー・スマルダーズ/ジェイコブ・バタロン/他

 




 

MCU23作目にして、同シリーズ・フェイズ3の最後となるスパイディなSFアクション。

アイアンマンことトニー・スターク亡き後、そのヒーローとしての資質を見込まれたピーターが「親愛なる隣人」から「世界を守るヒーロー」へと成長していく物語です。

サノスという強大な敵を滅ぼし、消え去った人々が戻り、一見して平和が戻ってきた世界。

MCU事態が佳境を越え最高潮の盛り上がりを終えたところではありますが、また新たに一石を投じる内容になっており、またも今後の展開が楽しみになる素晴らしい出来だと思います。

 

完全に余談ですがTOHOシネマズ新宿(ゴジラんとこね)のさ、ポップコーンにフレーバーつけるのあるじゃん。

多分ピザポテトだと思うんだけど、隣に座った大学生がそれ食べてたのよ。

コレが超クサい、マジでクサい、異常にクサい、吐きそうなほどクサい。

例えるなら1週間風呂に入らなかった人の足の裏の匂い

その内馴れるかなーとか思ったけど映画が終わるまで不快な匂いは収まらず、あんまり映画に集中できませんでした。

 

もちろん食べてる大学生に罪はありませんし、大人だからそんなことで文句も言いません。

ただ、こんな臭いもん売るなよTOHO。

前の席を蹴るなとか、大きな音を出すなとか、携帯使うなとか、色々あるけれども「臭いもん食うな」と声を大にして言いたいです。

マジで。

 

 

 

 

さっくりあらすじ

サノスとの戦いを終え、ピーターは学校主催の2週間のヨーロッパ研修旅行で、思いを寄せる同級生・MJに告白することを決意していた。

ニック・フューリーからの連絡を無視し、旅行を楽しみたいピーターはスパイダー・スーツすら自宅に置いて、一路ヴェネツィアへと向かう。

なかなかMJとの距離を詰められない旅行中、人間を型どった水のモンスターが現れ人々に襲い掛かる。

苦戦するピーターの元にスーパーパワーを操る男が現れモンスターを倒し、クエンティン・ベックと名乗る男はマルチバース(異次元世界)からやって来たと語るのだが、、、

 

 

 

 

親愛なる隣人として
ほのぼのしてるスパイディ

 

しかし世界には新たな脅威が

 

そして新たなヒーロー・ミステリオが現れる

 

 

 

 

 

トニー・スタークの遺産

今回は実に目まぐるしい展開が用意されております。

過去・現在・未来へと、一連のMCUの流れを上手いこと汲み取り、非常に複雑な因縁が交錯するわけですな。

また嘘と本当を織り交ぜた物語には「やられたなぁ」と思わせるような演出の巧があり、非常に新鮮な驚きに満ちています。

 

また過去作の流れも踏襲し、トニー・スターク自身こそがピーターにとってのベンおじさんと重なる立ち位置になりました。

師であり、父のような存在でもあったトニー・スタークがいかにピーターに影響を与え、またどれほどの重責を背負い続けていたのか。

軽薄で飄々としたスーパーヒーロー・アイアンマンの本当の意味での存在意義を示すような、ピーターの視点を通したトニーの凄さが良く分かりますね。

彼がピーターに遺したサングラスは親心なのか、はたまた責任を背負える者として託した証なのか、いずれにせよこんな物騒なモノ廃棄しろという気がしないでもないですが。

 

 

物語としては、旅行中のピーターの元に正体不明の敵が現れ、また突如として現れたニューヒーローと共に立ち向かうといった流れ。

ついでにMJとの恋路も進み、アクション・ドラマ・ロマンスが複雑に絡み合う贅沢な内容となっております。

 

本作のキーパーソンとなるヒーロー・ミステリオを演じるジェイク・ジレンホールが非常に良い味を出してますね。

役作りに定評のあるジェイク氏がこういったエンタメ作品に出演するのは久しぶりですし、MCUとマッチするのか心配でしたが何のその、素晴らしい存在感を発揮しております。

 

次いでMJを演じるゼンデイヤ、んもう超可愛い

仏頂面で浮いている女子な時点で筆者の好みど真ん中ですが(病気)今回はピーターとの距離も徐々に縮まり、醸し出される微かな乙女心におじさんキュンキュンですわ(重篤な病気)

 

そして我らがスパイディ、ことピーター・パーカー。

世界の危機を乗り越え、敬愛するトニーを失い、何だかんだで普段の学生生活に戻った彼はどこか平和ボケ。

相変わらず自警団的な活動は示唆されていますが、アベンジャーズ亡き後はヒーローではなく「親愛なる隣人」へと戻ってしまったようです。

 

そんな彼がどれほどに自分を犠牲にし、その上で人々を助ける「ヒーロー」になるのか、またそれに対する覚悟の在り方が描かれます。

トニーが一身に背負っていたであろう重責に耐え兼ね、トニーが託した遺産を他者に渡してしまうなど、未だ未熟な面が垣間見えるのが印象的です。

終盤ではハッピーの力を借り、自らスパイダー・スーツを作る姿はかつてのトニー・スタークのようで何とも微笑ましく、頼もしく。

個人的には一番感動したポイントですよ。

 

 

ついでにコメディ・リリーフ的なポジションで活躍するハッピーも、異常な若さと色気を発揮するメイおばさんも相変わらず素敵。

意外な2人の関係性が暴露された時は微妙に生々しく、何とも苦笑いな展開ではありましたが。

 

 




 

 

まとめ

今後の展開を匂わせるようなエンドクレジットもあり、まだまだこれからも楽しみなシリーズではありますが、とりあえずひと段落した感もありますね。

あどけなく、頼りなかったスパイディが立派なヒーローとなり、バリバリと活躍する姿が今から楽しみです。

MCUが築いてきた物語の一つとして、ファンなら見逃してはいけない作品だと思います。

 

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 



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