ザ・セル

The-Cell-movie-poster
(原題:The Cell)
2000年/アメリカ
上映時間:86分
監督:ターセム・シン
キャスト:ジェニファー・ロペス/ヴィンス・ヴォーン/ヴィンセント・ドノフリオ/マリアンヌ・バプティストジェイク・ウェバー/ディラン・ベイカー/タラ・サブコフ/ジェームズ・ギャモン/ディーン・ノリス/他

-WARNING-
本日の「俺の映画が観れんのか!!」は
テンションの下がる作品をご紹介しています。

鬱な展開やグロ系に耐性の無い方は
お気をつけください。

 

 




 

 

人の心、すなわち精神世界という、非常に難解で複雑なものを舞台に描くSFサスペンス・スリラー。

主演を務めるのは、歌手であり女優でもある”ジェイ・ロー”ことジェニファー・ロペス。

わがまま女優として有名な彼女ですが、本作では心優しく、勇気ある心理学者を見事に演じきっております。

 

猟奇的な人物の心の奥深くを表現した映画なので、けっこう観る人を選ぶ作品です。

グロ系、猟奇的な話、異常な性癖などが苦手な方はやめときましょう。

 

 

 

さっくりあらすじ

先進医療施設で小児精神科医として働くキャサリンは、特殊な機器を使うことで患者の精神世界に入り込み、直に心の傷を癒す治験に携わっていた。

ある日、昏睡状態の連続殺人犯カール・スターガーが施設に運び込まれる。

カールの身柄は確保したものの、彼に誘拐された女性が時限式の装置で溺死の危機が迫っていた。

被害者女性の監禁場所を聞きだすため、キャサリンは彼の精神世界へと潜り込むことになるのだが、、、

 

 

 

 

the cell 03殺害した女性を漂白する猟奇殺人鬼
カール・スターガー

 

The-Cell-dali昏睡状態の彼は
心の中で「王」として君臨する。

 

 

 

 

人の内面を描いた映像美

非常に抽象的で形にしづらい人間の内面、その精神世界を見事なまでに描いた作品として、極めて良くできてますね。

もうグロさも美しさも一級品

幻想的で美しい世界観から本当に痛そうな表現まで、どれをとっても素晴らしい演出です。

 

また、そんな華麗な映像美に負けないジェニファー・ロペスの存在感も、期待以上に素晴らしい。

慈愛に溢れる女神のような、それでいて尊厳に溢れる闘神のような、全身から放たれる神々しさが印象的ですね。

 

「インセプション」のような”夢”ではなく、”精神世界”のお話です。

似て非なる舞台ではありますが、物語としてのベクトルにはかなりの差異があると言えます。

考察のある深みは無いものの、個人的には曖昧になってしまう”夢系”の映画よりもアイデアに溢れ、見応えがあったと感じました。

 

人の意識の狭間を歩くような、不安定で儚い精神世界。

醜悪だけれども、どこかにアート性を感じさせる絶妙な映像のインパクト。

ストーリー自体は割とストレートで特筆すべきものは無いものの、ある意味で演出や映像の究極系とも呼べるかもしれません。

 

単に殺人犯の心に入り込み事件を解決するだけでなく、犯人の救罪にフォーカスしたのも変わり種ですかね。

 

 




 

 

まとめ

よく分からんけど、なんとなく分かる。

無理があるんだけれど、何故か説得力を感じる。

そんな不思議な作品です。

 

先述したようにグロ、猟奇系が苦手な人は気分が悪くなるだけなので止めておきましょう。
(実際はそこまでグロさはないかもしれませんが)

猟奇殺人鬼の心を探るという斬新な映画です。

 

よーく考えたら、そんなもん見たくもないような気がしますが良作です。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 

おまけ

ザ・セル2?

知らんなぁ。。

 

 

 



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