(Avengers:Endgame)
2019年/アメリカ
上映時間:181分
監督:アンソニー&ジョー・ルッソ
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr/クリス・エヴァンス/マーク・ラファロ/クリス・ヘムズワース/スカーレット・ヨハンソン/ジェレミー・レナー/ドン・チードル/ポール・ラッド/ブリー・ラーソン/ブラッドリー・クーパー/カレン・ギラン/ジョシュ・ブローリン/ベネディクト・カンバーバッチ/トム・ホランド/チャドウィック・ボーズマン/クリス・プラット/ゾーイ・サルダナ/デイヴ・バウティスタ/ヴィン・ディーゼル/ポム・クレメンティエフ/エリザベス・オルセン/エヴァンジェリン・リリー/トム・ヒドルストン/アンソニー・マッキー/セバスチャン・スタン/コビー・スマルダーズ/サミュエル・L・ジャクソン/グウィネス・パルトロー/ジョン・ファブロー/テッサ・トンプソン/アレクサンドラ・レイチェル・ラーベ/ジョン・スラッテリー/ジェームズ・ダーシー/ヘイリー・アトウェル/ナタリー・ポートマン/レネ・ルッソ/ティルダ・スウィントン/ベネディクト・ウォン/レティーシャ・ライト/ダナイ・グリラ/真田広之/スタン・リー/他
MCUの「アベンジャーズ」シリーズ4作目にして、完結編。
10年以上に渡る壮大なMCUシリーズの22作目になります。
長らく続いたシリーズの集大成として、数々のスピンオフを経て完成された最終章として。
いちファンとして心の底から楽しめたと同時に、結構マジで虚無感に苛まれることになりました。
長くワクワクドキドキな最高のエンタメを提供してくれたマーベルに対する感謝と、もうヒーロー達の活躍が観れないのかと思う寂しさと。
前代未聞なお祭り騒ぎもこれで終わりなのかと思うと、マジでマーベルロスに思い悩む今日この頃ですよ。
さっくりあらすじ
郊外で娘に弓の使い方を教えていたホークアイは、ふと気が付くと家族が全員いなくなってしまったことに気付く。
サノスにより全宇宙の生命の半分が消えてから3週間、宇宙を漂流し死にかけていたトニー・スタークとネビュラはキャプテン・マーベルに救助され地球へと帰還する。
生き残ったアベンジャーズの面々は失った人々を取り戻すために再びサノスに対峙するが、インフィニティ・ストーンは既に破壊され、逆上したソーによりサノスは首を切り落とされた。
5年が経過し、量子世界から戻ったアントマンはアベンジャーズの元へ向かい、量子論を用いたタイム・トラベルを提案する。
それぞれの思いを胸に、再び集まったアベンジャーズは過去に戻り、サノスより先にインフィニティ・ストーンを手に入れる作戦を実行するのだが、、、
長い間、お疲れさまでした。
満点
シリーズを全て鑑賞した上で、常に予想と期待を上回る作品を提供し続けたマーベルに対し、まずは感謝。
前作では完敗した地球のヒーロー集団が、一体どうやってサノスを倒し、元の世界を取り戻すのかが最大の焦点となっておりましたが、これも予想以上の力技で成し遂げます。
細かいツッコミどころはいくらでも挙げられますし、整合性が曖昧な点も多岐に渡ってあると思います。
しかし、そんな些細な事は一切気にならないほどに埋め尽くされた大迫力な物語はやはり手放しで褒めるしかないでしょう。
そんな先行き不安な展開もさることながら、今回は全体的に斜め上な印象。
ブチギレたホークアイが過激派な暗殺者になったり。
殺伐とした雰囲気の中で、アントマンが1人だけでコメディ・リリーフを請け負ったり。
メンタルをやられたソーがピザったり。
二面性に悩んだハルクの解決法がアレだったり。
ピザったソーがそのまま決戦に臨んだり。
キャップがハンマーを振り回したり。
全体的に面白く、熱い展開ではあるものの、どこか苦笑いな雰囲気になるのもまた事実。
ここまで来て、未だに強引な笑いを取ろうとする姿勢には感服するばかりですよ。
序盤でサノスが死んでしまうため、マジで狼狽える事態になりますが、ラスボスもまさかのサノス。
この最後の戦いは本当に胸を打つ大迫力なモノでして、手に汗握り、思わず「頑張れ!」と叫んでみたくなるほど。
というか、インフィニティ・ストーンを内蔵したガントレットが強いのかと思ったら、サノス単体でも超強いんすね。
タイタンで戦った際もガントレットを執拗に狙う作戦でしたが、多分ガントレット無しでも負けていたでしょう。
圧倒的に力強く、タフで容赦なく、純粋に強く恐ろしいラスボスであるサノスの魅力も堪らないっすね。
そして長いようであっという間の3時間も終わりになり、エンディングがまた感動。
つらく苦しい戦いが終わり、戻ってこれた人がいて、もう戻ることのない人がいて。
それぞれのキャラが濃すぎる故に、メインから脇役まで何とも言えない悲しさが漂います。
これだけ長いシリーズだっただけに、観ている僕らにもそれぞれ好きなキャラ、思い入れのあるキャラがいて、その結末が避けようの無い事実となり、感動を生むわけで。
特に主役級のキャップとアイアンマンは最後まで対照的な存在感を発揮しており、どちらも選んだ決断に沿った泣ける結末を迎えます。
改めて、長きに渡る戦いを、本当にお疲れさまでした。
まとめ
からの、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」へと繋がるわけで、「アベンジャーズ」は終われどヒーロー達の戦いは終わりません。
ついでに、GOGも今後を見据えたような展開を匂わせており、非常に楽しみなお土産をもらった気持ちになっております。
色々と思うところはあるけれど、もう文句無し、満点。
こりゃ観ないとダメですよ、マジで。
オススメです。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。