キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー


(原題:Captain America:The Winter Soldier)
2014年/アメリカ
上映時間:136分
監督:アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
キャスト:クリス・エヴァンス/セバスチャン・スタン/スカーレット・ヨハンソン/アンソニー・マッキー/サミュエル・L・ジャクソン/他

 




 

単体作品2作目、MCUとしては9作目、再びキャップの登場ですよ。

社長神様緑の怪物とは違い、超人ながらも等身大の人間であるキャップと、悲しい過去を持つブラック・ウィドウに焦点を当てた作品です。

 

”国家”を背負った男の人間ドラマ、巨大な陰謀が渦巻くサスペンス、そして所狭しと暴れまわるキャプテン・アメリカ。

やはり数あるキャラクターの中でも最も濃い男であり、どんな逆境でも己を失うことのない強靭な精神力はアメコミの枠を超え、一見の価値ありです。

 

 

 

さっくりあらすじ

「アベンジャーズ」の戦いから2年。

キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは諜報機関S.H.I.E.L.Dに所属し、長官ニック・フューリーの元で働いていた。

ある日、海賊により占拠された船舶を救出するため、ロジャースとブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフは人質救出作戦に向かう。

そこでロジャースはロマノフが船に搭載されたコンピューターから情報を入手する姿を目撃し、彼女がニック・フューリーから何か別の任務を受けていたことを知る。

ロジャースはフューリーに「打ち上げたスパイ衛星から得た情報」で敵を確認し、3機にも及ぶ空中空母・ヘリキャリアでの先制攻撃を目的とした「インサイト計画」の存在を聞かされる。

しかしロマノフが持ち帰ったデータを解析できず、計画に違和感を感じ世界安全保障委員会に計画の延期を要求したフューリーだが、”ウィンター・ソルジャー”と呼ばれる謎の部隊の襲撃を受ける。

死亡したフューリーから受け取ったUSBメモリの提出を要請されたロジャースはこれを拒否、一転して逃亡犯とされてしまうのだが、、、

 

 

 

 

 

青から濃紺に変わりました☆

 

謎の部隊”ウィンター・ソルジャー”
死んだはずの親友・バッキーの姿が、、

 

ブラック・ウィドウ
サラサラなストレートヘアも素敵

 

 

 

 

シリーズ屈指の肉弾戦!

70年の時を経て目覚めたキャップですが、序盤にブラック・ウィドウに週末のことを聞かれ「友達はみんな死んでる」と答えます。

本人的には少し前にキスを交わしたペギーも現実では相当な高齢になっており、何ともやりきれない哀愁が漂います。

地味なシーンではありますが、周りの人間が理解し得ないキャップの哀しみが分かる名シーンです。

 

で、今回はリアル志向というか、空を飛んだりビームを放ったり、雷を放ったり戦車を吹き飛ばしたりできないものの、あくまで超人であるキャップの肉弾戦がとにかく素晴らしいっす。

近代格闘技と言いますか、「ジェイソン・ボーン」や「トランスポーター」などが使いそうなマーシャルアーツはパワーとテクニックを兼ね添え、観ていて思わずため息が漏れるほど。

均整の取れた美しい肉体美から生まれるキレッキレなアクションだけでも十分に観る価値があるんじゃないでしょうか。

 

光と闇、まるでコインの裏表のような存在と言えるキャップとウィンター・ソルジャーの関係性が浮き彫りになり、同時に「正義とは?」というシンプルにして複雑な問題提起が物語の根幹となります。

アクションもさることながら、内部告発や陰謀から始まる政治的なサスペンス性もなかなかに見応えがありますよ。

死んだはずの親友が敵となって現れるという王道漫画的な展開ではありますが、キャップはもちろんバッキー(ウィンター・ソルジャー)のキャラクターも非常に魅力的なものであり、良い味を出してますね。

 

 

また数々の権謀術数により疑心暗鬼に陥るキャップですが、強靭な精神性は失わず、あくまで高潔な「正義の味方」であり続ける姿は崇高なものであり、愛国心溢れるスーツと楯を背負う姿がとにかくカッコイイんですよ。

この誠実さ、この戦闘力、そして不屈の精神力はメンズなら憧れないとダメですよ、マジで。

 

あとは脇役として新登場のファルコンも良いアクセントになってます。

アイアンマンの劣化版に見えなくもないですが、黒人のスーパーヒーローという希少な人材であり、能力的にもコメディリリーフ的にも存在感が抜群です。

 

超人だらけのアベンジャーズではやや影が薄めなブラック・ウィドウも出番が多めで大活躍、スカヨハの美しさも相変わらず健在です。

クリクリパーマも良いけど、サラサラのストレートも素敵よね。。ふぅ。

 




 

まとめ

アイアンマンやマイティ・ソー、そしてハルクと比べれば明らかに地味な存在ではあるキャプテン・アメリカ。

しかし彼の「正義感」こそが全てを凌駕する強さの源であり、それこそがアベンジャーズの中心人物となる魅力に他なりません。

 

悪く言えば青臭く、理想論が先行して現実が分かっていないような描写もあります。

もっと大きな視点で見れば必ずしもキャップが正しいとは断定できないでしょうが、彼を信じて戦うブラック・ウィドウやファルコン達の存在が何よりも大事な”心の力”じゃないかなと思います。

 

まぁ難しいことは抜きにしても、スピーディーで大迫力、そしてテンポの良い娯楽作品として非常に完成度の高い作品です。

明らかに前作よりも面白いしね。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 



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