キャプテン・マーベル


(原題:Captain Marvel)
2019年/アメリカ
上映時間:124分
監督:アンナ・ボーデン/ライアン・フレック
キャスト:ブリー・ラーソン/サミュエル・L・ジャクソン/ベン・メンデルソーン/ジュード・ロウ/クラーク・グレッグ/他

 




 

ご存知MCUの21作目となる作品であり、またMCUとして初の女性単独主人公のSF・アクション大作。

 

先日バルト9で鑑賞した際、システム障害で発券機が全て使えず、9階チケット売り場はまさにカオスな状況でした。

事前に指定席を購入したものの、何故か自由席に変更されており不満が残りますが、スタッフさん達の疲弊しきった顔を見ると文句も言えず。

飲み物を買おうとした際には、列に並んでいた子が「この前もあったよね」と言っていましたし。

こりゃ猛省して何か対策を考えないといけませんよ、マジで。

 

 

さて、前作「インフィニティ・ウォー」の最後に存在を示唆された”キャプテン・マーベル”誕生の物語ですな。

時代背景的にも、まだアベンジャーズの存在しない1990年代へと遡ります。

コアなファン以外には未知の存在であり、またアベンジャーズ結成のきっかけとなった存在として、その謎が紐解かれていきます。

 

 

 

さっくりあらすじ

クリー軍スターフォースの兵士・ヴァースには6年前の記憶が無く、長官のヨン・ログに「過去を忘れ、感情を抑制しろ」と言われながらも悪夢にうなされる日々を送っていた。

クリー軍のスパイが擬態するスクラル人に拘束されたと知り、スターフォースは救出作戦を展開する。

しかしスクラル人の罠に陥り捕まってしまったヴァースは、スクラル人により記憶を覗かれてしまう。

我に返ったヴァースは囚われた宇宙船を破壊し、脱出ポッドで惑星C-53(地球)へと落下するのだが、、、

 

 

 

 

スターフォースの兵士・ヴァース
彼女の力の秘密とは

 

 

 

 

 

エピソード0

まず最初に、映画開始2秒後にコーラを吹き出しそうになりましたが、今回のオープニングが特殊仕様になっております。

ヒーローコミックに対する多大な情熱と、マーベルに対する貢献と、スタン・リーの偉大さが良く分かる感動的なものでした。

改めてお悔やみ申し上げます、お疲れさまでした。

 

 

舞台が1990年代ということで、後のキャプテン・マーベルになる主人公・ヴァースと、若き日のフューリーとの邂逅が中心となります。

最近のデジタル技術は凄まじいもので、若い風に加工されたサミュエル・L・ジャクソンや、クラーク・グレッグのあまりにも自然な映像には感嘆しますな。

最近はリメイクやリブートの作品が短いスパンで公開されますが、これ程の技術があるのであれば主演の交代は必要無くなるんじゃないすかね?

 

物語としては、定まらない記憶に悩む女性兵士が地球にやって来て、己の存在を掘り起こしていくような流れ。

明らかに異星人であろう存在が飛来し、まだ異星人に触れたこともないフューリーとのやり取りはなかなか微笑ましいものです。

明かな能力の差がありながらも、互いに足並みを揃えて謎の解明に挑む2人の姿には「信頼」と「協力」という絆が生まれ、2人の”コンビ”感がとても良い感じ。

いがみ合うことの無い、言わば”盟友”っぽい関係が斬新です。

 

 

そしてシリーズ初の単体ヒロインとして、キャプテン・マーベルのキャラクター性が実に魅力的。

何と言うか素直で賢く、単純な強さだけでは収まらない何かを感じます。

演じるブリー・ラーソンの独特の魅力も素晴らしく、美人かどうかは意見が分かれそうですが、それ以上に逞しい女性の美しさが満載です。

 

本作で描かれるのは女性の強さではなく、徹底した”屈強さ”だと思われます。

身体的に男性より劣る女性が、男性と同じ土俵で頑張ろうとする姿にこそ意味があるんですな。

とにかくポジティブで負けず嫌い、子供っぽくも感じるような彼女の精神性は他に類を見ませんね。

「強く美しい女性」という昨今のテンプレ的ヒロインではなく、「強くあろうとする泥臭い女性」という立ち位置には練りこまれたアイデア性を感じます。

 

その泥臭さと、時に子供のように見えるブリー・ラーソンのビジュアルが上手くマッチしているのかなと。

個人的には非常にしっくり来る、ナイスなキャスティングでしたよ。

 

 

後はね、フューリー長官の眼帯の意味がとうとうお披露目されるわけですが、、とにかく苦笑い。

物語の軸でありながらもコメディ・リリーフ的なポジションということで、政治と現場の板挟みで苦労していた後年と違い、血気盛んに正義に燃える姿は何とも微笑ましいもの。

「エージェント・オブ・シールド」まで観ていればニヤニヤが止まらない感じになりますが、ややマニア受けな演出かもしれませんね。

 

 




 

まとめ

アベンジャーズの祖とも言える存在であり、最後のアベンジャーズでもあり、とにかくインパクトが抜群です。

もう完全に「エンドゲーム」を意識した構成になっていますし、もうズルいマーケティングにまんまと引っかかっている気分になりますね。

 

生き残ったメンバーはどうサノスを打倒するのか?

最後の闘いが終わったらアベンジャーズはどうなるのか?

数々のヒーローが積み重ねてきた努力や絆を、キャプテン・マーベルがどう導くのか?

 

もう楽しみが止まりませんな、鼻血出そう(病気)

シリーズの集大成に入るための作品としてももちろん、単体作品としても十分な完成度だと思います。

 

ここまで来たら最後まで観ようぜ。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 

 



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