ネイバーズ


(原題:Neighbors)
2014年/アメリカ
上映時間:97分
監督:ニコラス・ストーラー
キャスト:セス・ローゲン/ザック・エフロン/ローズ・バーン/クリストファー・ミンツ/デイヴ・フランコ/アイク・バリンホルツ/他

 




 

ハングオーバー」とか「モンスター上司」とかと同じノリの、要は下品な笑いだけで構成されたコメディ・ドラマ。

これはヒドい、凄くヒドい、久しぶりにここまで下らない映画を観ましたよ。

あまりにもくだらなくて、どう感想を述べれば良いのか迷うくらい。

 

個人的にはこの手の映画は好きな方ですが、それでも呆れてしまうくらいにしょーもない作品です。

笑えることは笑えますが、こういったしょーもない笑いが苦手な方は不快なだけですので、むしろ観たらいけません。

 

 

 

さっくりあらすじ

閑静な住宅街に住むマックとケリー夫妻は愛する娘にも恵まれ、幸せな日々を送っていた。

そんなある日、隣に騒がしい学生サークル団体が引っ越してきたことで状況は一変、穏やかな生活が脅かされることになる。

トラブルを危惧したマックはサークルを率いる学生・テディに静かにするようにとお願いし、警察には届け出ないという約束でテディもこれに同意した。

しかし騒音は止むどころか激しさを増し、我慢の限界を迎えたマックは警察に通報するのだが、、、

 

 

 

 

マックとケリー
穏やかな暮らしを満喫していたが

 

こんなアホ共が引っ越してくる

 

近所迷惑にならないよう
配慮をお願いしに行くが、、、

 

 

 

 

 

ご近所トラブル

あくまでバカバカしく下品な映画ではあるものの、現実には解決が難しいご近所トラブル問題。

筆者の知り合いにもお昼に掃除機かけてたらガチギレられた挙句、玄関ドアをへコまされた上に髪を掴まれた人も実際にいますからね。

民事なだけに司法の解決が難しく、しこりが残りやすい厄介な話ではあります。

 

とはいえ、作中で描かれる夫婦と学生サークルの対立はあくまで”設定”のお話であり、その隙間に数多く配置された”マジでくだらない卑猥な演出”が作品としての見所になります。

というか、それ以外に何も無い作品であり、訴えかけるメッセージ性も、感動を誘うドラマ性も、迫力満点のアクション性も、全てにおいて皆無と断言して良いと思います。

良くも悪くも空っぽな内容であり、コントじみた笑いを肯定的に受け取れればそれなりに楽しめるものではあるでしょう。

 

 

そんな映画を彩るのが、まさかのザック・エフロン。

アイドル俳優としての殻を破ろうと奮起していた時期であり、ディズニー上がりのアイドル俳優というレッテルを見事に脱ぎ捨てております。

結果として、現在の活躍を見れば頷ける判断だったとは思いますが、それにしてもヤバいよね、コレ。

 

そして主役のマックを演じるセス・ローゲン。

コメディアンとして活躍していますが、映画としては「ドニー・ダーコ」の出演を皮切りに、「カンフー・パンダ」で声優を務めるなど、マルチに活躍しています。

いかにもコメディアンな感じの表現豊かな演技力はなかなかのもので、作品の土台となる存在として、笑いを中心に存在感を発揮しています。

 

そんなマックの妻・ケリーを演じるローズ・バーンは予想以上の体当たりな演技、というかハジケっぷり。

ヴェネツィア国際映画祭で女優賞を獲得し、その後もコツコツとキャリアを重ねる真面目そうな人に見えますが、そんな雰囲気を感じさせながらもお笑いに挑む姿に好感が持てますね。

綺麗で妖艶で、でもどこか下品な妻として、魅力的で素晴らしいキャラクターだったと思います。

 

 

で、最大の魅力にして、問題点はとにかく下ネタが多いこと。

数分に一度くらいの割合で何かしらの下ネタが直接的にぶっこんであるので、一緒に観る相手を間違えると気まずい空気になりかねません。

とはいえ1人で観るような映画でもないでしょうし、気兼ねない仲の人と一緒に観た方が良いですよ。

 

逆に、本作がツボに入る人限定で、こんな映画でも一緒に笑ってくれるような異性がいるようであれば、迷わず求婚した方が良いです。

マックとケリーのように、素敵な夫婦になれることでしょう。

 

 




 

 

まとめ

個人的には結構好きな作風ではありましたが、やはりこういう映画が嫌いな人も少なくないでしょう。

ただ筆者も含め、こんなにバカバカしい映画で笑える人もいるんだなと、ある種の悟りにはなるかもしれません。

 

どう見てもオススメするような映画ではないですが、たまには能天気なおバカ映画も良いのかなーとは思いますね。

良ければ一度ご鑑賞くださいませ。



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