スパルタンX


(原題:快餐車)
1984年/香港
上映時間:108分
監督:サモ・ハン・キンポー
キャスト:ジャッキー・チェン/ユン・ピョウ/サモ・ハン・キンポー/ベニー・ユキーデ/ローラ・フォルネル/他

 




 

ご存じジャッキー・チェン主演の超絶スパルタン・アクション。
(意味不明)

83年公開の「プロジェクトA」が大ヒットを記録したため、スペインはバルセロナを舞台に再び黄金トリオが所狭しと暴れ回ります。

 

先に言ってしまうと見所はジャッキーvsベニー・ユキーデのタイマンバトル。

ボクシングをベースに、剣道、柔道、レスリング、空手、果ては合気道まで習っていたという、もうそのまんまファイティング・マシーンですよ。

リアルにキックボクシングの世界チャンプであり、ジャッキー自らが「最高」と評する通り、この作品を観ずしてジャッキー好きは語れません。

 

 

 

 

さっくりあらすじ

スペイン・バルセロナに住むトーマスとデヴィッドは共にカンフーの達人で、移動総菜販売車”スパルタン号”で屋台を営んでいる。

そんなある日、精神を病んだトーマスの父の見舞いに行くと、同じ病院にいるスペイン人女性に恋に落ちたと伝えられる。

父の恋路に驚いた2人だったが、さらに父の恋人の娘・シルビアの美しさに驚かされたのだった。

その後、いつものように屋台営業をしていると、売春をしているシルビアの姿を見かけるのだが、、、

 

 

 

 

ワケありのシルビアを匿い
トラブルに巻き込まれる2人

 

でも、どこか怪しいシルビア
マジ超絶可愛い

 

そしてジャッキー史上最高のアクション
これは本当に必見!!

 

 

 

 

 

古き良き香港映画の傑作

これはいつだったかなぁ、、
(遠い目)

初めて観たのが、確か小学生の頃の夏休みとかだったような、とにかく深夜にひっそりと放映されていたのに食い入るように観た記憶があるんですよね。

ベタベタなギャグにセクシーで美しい女性、そして超人アクションと、もう少年だった筆者の心を鷲掴みにしたのは言うまでもありません。

とりあえずヨシヤスを叩き起こして、朝から互いの足を組んで腹筋したもんね(笑)

 

舞台はバルセロナということで、さすがにレトロな時代を感じさせつつも、美しくもオシャレな景観が素敵です。

能天気なジャッキーとおバカなユン・ピョウに加え、腹黒いけど抜けてるサモ・ハンという黄金トリオを活かす脚本も良いですね。

ついでに三菱製らしいスパルタン号も可愛らしくオシャレな屋台車で、当時は恐らく最高峰であっただろうコンピューター起動が面白いっす。

 

遥か遠いヨーロッパで、どこか牧歌的にファストフードを販売して暮らす2人の生活は魅力的に見えるものでして。

超絶アクション映画だということを抜きにしても、ほっこりと笑えるゆるーい雰囲気はなかなかに味があると思います。

 

 

しかし、やはり特筆すべきは全てのスタント・アクションそのもの。

冒頭のトレーニングも、公園でのチンピラとの戦いも、もちろんラストバトルも、全てにおいて非常に迫力溢れる素晴らしいアクションの数々には脱帽ものです。

2階から落ちて尻もちをつくユンピョウも、2本の棒だけで垂直な崖を登っていくジャッキーも、もうアクションと言うにはあまりにも凄い超人技ですよ。

 

そして、誰もが度肝を抜かれたジャッキーvsベニー・ユキーデの戦いは圧巻の一言であり、これを超えるアクションはそうそう無いんじゃないすかね。

何せ1984年の公開時は56戦55勝47KOのベニーさんですよ、マジもんのリアル・ファイターですよ。

そんなベニーと(寸止めができないので、口に綿を噛ませて)マジで殴り合うんだからね、コレはもう凄いというかイカれてるというか。

当時30歳で肉体的にも全盛期であっただろうジャッキーのキレッキレなカンフー対し、本物の格闘家であるベニーのスピード&パワーのコントラストは本当に、ほんっとうに凄いの一言。

まさに伝説的と称しても良いであろう、素晴らしい戦いを披露してくれますよ。

 

あとね、忘れちゃいけないのが謎の美女・シルビアを演じるローラ・フォルネルの美貌。

1980年のミス・スペインだそうで、その美しさとスタイルの良さがとにかく印象的ですね。

どこかあどけない可愛らしさがあり、どこか妖艶でもあり、類稀なる美しさが堪能できますよ。

 

 




 

 

まとめ

どうしても、ずば抜けたアクションシーンがフォーカスされてしまいますが、その他のコメディ性やドラマ性も良く出来ていて、実に完成度の高い仕上がりになっています。

アクション映画としてはもちろんのこと、娯楽映画としても十分な完成度だと言って良いでしょう。

ハリウッドの大味なアクションも面白いものですが、やはり超絶カンフー・アクションはアジアの至宝だと再確認させられます。

 

アクション好き、カンフー好き、ジャッキー好きは避けて通ってはいけません。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 



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